周年記念品製作の裏側:周年記念品のデザイン、何を伝えればいい?

query_builder 2026/09/02
周年記念品オリジナル株式会社メイクワン銀座ショールーム

第2回 周年記念品のデザイン、何を伝えればいい?


「周年記念品をオリジナルでつくりたいけれど、デザインはどうすればいい?」

「製作会社に相談するとき、どんな資料を用意すればいい?」


オリジナルの周年記念品を検討するとき、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。 デザインを依頼するとなると、きちんとしたデザイン案や図面を用意しなければいけないように思えるかもしれません。 でも実際の記念品づくりでは、最初から完成されたデザインがあるとは限りません。 むしろ、「こんな雰囲気にしたい」「自社らしさを入れたい」といった、まだ輪郭のはっきりしないイメージから始まることもあります。


そこで今回は、周年記念品が形になっていくまでの「裏側」の一つとして、デザインのイメージをどのように製作側へ伝えていくのかを考えてみます。

「こんな感じ」で、相談してもいい
まず知っておきたいのは、デザインが決まっていない段階でも相談できるということです。


例えば

「シンプルだけど、少し存在感のあるものにしたい」

「会社の歴史を感じられるデザインにしたい」

「創業時から現在までの歩みを表現したい」

「ロゴを使いたいけれど、ただ入れるだけにはしたくない」

といったイメージでも、記念品づくりの出発点になります。


言葉だけでは伝わりにくい場合は、参考になる写真や画像、過去の制作物などを共有することもできます。 大切なのは、最初から「正解のデザイン」を用意することではありません。 自分たちが何を大切にしたいのかを伝えること。 そこから、具体的な形を一緒に探していくことができます。

「好きなデザイン」だけでなく、「なぜ好きなのか」を伝えよう
参考画像を用意するときにも、少し意識しておきたいことがあります。

例えば 「このデザインが好きです」 だけではなく、「色合いが好き」 「この余白の感じが好き」 「重厚感のある雰囲気にしたい」 「こういう形なら会社らしいと思う」 など、どこに惹かれたのかを伝えてみることです。


製作側にとっては、こうした情報がより適切なデザインを考えるヒントになります。 一枚の画像をそのまま再現するのではなく、その画像とコメントから「お客様が求めている本当の雰囲気」をくみ取り、よりイメージどおりであったり、そのまま再現が難しい場合にも別の形に落とし込んだりすることもできるからです。

「入れたいもの」を全部入れなくてもいい
周年記念品製作では、入れたい情報がたくさん出てくることがあります。


会社のロゴ。 周年の数字。 創業年。 記念のメッセージ。

社屋や商品。 会社を象徴するモチーフ。


せっかくの周年だからと、いろいろな要素を盛り込みたくなるのは自然なことです。 ただし、すべてを一つの記念品に入れることが、必ずしも良いデザインにつながるとは限りません。


製作側では 「何を入れるか」だけでなく、「何を残して、何を引くか」という視点からもデザインを考えています。 周年記念品は、企業案内や社史のように情報をすべて伝えるためのものではありません。 限られた大きさの中で、その会社らしさや周年の意味をどう表現するか。そこにもデザインの難しさと面白さがあります。

デザイン画と、実物は同じではない

もう一つ、記念品という『モノ』ならではの難しさがあります。 それは"画面上で見るデザイン"と、"実際にできあがったもの"では印象が変わることがあるということです(むしろよくあるかもしれません)。


特に立体物の場合、 大きさ/素材の質感/光の当たり方/厚みや立体感/加工による見え方...などによって、デザイン画では分からなかった印象・魅力が生まれます。


そのため、周年記念品の製作では、平面上のデザインだけですべてを判断するのではなく、実際にどのような『モノ』になるのかを想像し、時には実際にサンプルを製作して確かめながら進めることが重要です。


↑上:デザイン画、下:完成した記念品


「会社らしさ」は、ロゴだけではない
周年記念品というと、「会社/周年のロゴを入れる」ことをまず考えるかもしれません。

もちろん、ロゴは企業を表す大切な要素です。 でも、会社らしさを表現する方法はそれだけではありません。 例えば、


・創業の背景

・企業の理念

・基幹となる製品やサービス

・社屋や土地とのつながり

・企業カラー

・大切にしてきた価値観

・これから目指す未来


など。 こうした情報をデザインのヒントにすることで、単に「会社名が入った記念品」ではなく、その会社だからこそつくれる記念品に近づいていきます。 そのため、デザインを考えるときには、「何を入れたいか?」だけではなく 「この周年を機会に、何を残したいか?」というところまで考えてみるのも一つの方法です。


デザインは「つくってもらう」だけではない
オリジナルの周年記念品は、デザインを製作会社に丸ごと任せるものでも、企業側ですべてを決めるものでもありません。


企業側が持っている「想い」や「情報」と、製作側が持っている「素材」「加工」「形にするための知識」。 それぞれを持ち寄りながら、ひとつのカタチを探していきます。


最初は 「こんな感じのものがいい」 という、ふんわり曖昧なイメージだったものが「この形なら表現できそう」 「この素材なら雰囲気が合いそう」 「ここはあえてシンプルにしたほうが伝わりそう」 と、少しずつ具体的になっていく。 この「曖昧なイメージが、具体的な形になっていく過程」も、周年記念品づくりの大切な一部分です。




まずは「完成形」ではなく、「伝えたいこと」から


くり返しとなりますが、周年記念品のデザインを考えるとき、最初から完璧なデザイン案をつくる必要はありません。


「こんな雰囲気にしたい」 「これだけは入れたい」

「こういうものは避けたい」 「この会社らしさを表現したい」


ここからでも、十分にスタートできます。


大切なのは、完成形を最初から決めることではなく、その記念品を通して何を伝えたいのかを共有すること。 そこへ、素材や加工、形状など、ものづくりの視点を加えていくことで、少しずつ「その会社ならでは」の記念品が見えてきます。 記念品のデザインは、紙の上だけで完成するものではありません。 人と人とのやり取りの中で、少しずつ形になっていくもの。 その過程にも、周年記念品づくりの「裏側」があります。



次回は、デザインのイメージがある程度固まったあと、実際に製作会社へ相談するときの疑問、「最初に何を伝えればいい?」について見ていきます。


(この記事は全8回の連載記事となります)


第三回に続く(9/9更新予定)>>

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